“医療従事者”そして“一人の人間”として成長できる場を目指して
RECOG利用人数:42名
事業内容:歯科クリニック経営
会社HP:https://www.us-shika.com/
初瀬 様(以下敬称略):当法人では現在3つの歯科医院を経営しており、3院の平均患者数は1日あたり60名程です。
治療にあたるドクターや助手などの現場スタッフは非常に慌ただしく、目まぐるしく変わる業務のなかでコミュニケーションが乏しくなっていたり、報連相が上手く回らなかったりという課題を抱えていました。
コミュニケーションの活性化を課題として感じているなかで、まずは解決の糸口として各クリニックにポストとカードを常設し、サンクスカードを導入しました。
サンクスカードを始めてしばらくは効果を実感することも多々ありましたが、経過を見ていくうちにカードの投函頻度に個人差があることに気づきました。
この個人差についての疑問はすぐに解消されました。
単純に「カードに記入する時間がない」というのが原因であり、例えば業務時間中に書くことができず、一度家に持ち帰ってプライベートな時間を使っているスタッフもいました。
書きたくない、面倒くさいといった理由で個人差が生まれているのではなく、サンクスカードを送るフローが足枷になっているのであれば、それを解消する必要があったのです。
そこで見つけたのがRECOGです。
伝えたいと思ったときにすぐ形にすることができるRECOGであれば、多くの課題を解決することができると考えました。
称賛文化のきっかけとなったサンクスカードに代わる上位システムを求めて
丹谷様(以下敬称略):コミュニケーションの活性化、そして称賛文化を根付かせるためにサンクスカードは有用でしたが、これをデジタル化したいという考えがありました。
デジタル化することで、ペンと紙というアナログな仕組みから物理的な壁を取り払い、思い立ったらすぐに伝えられる身近な機能にしたかったのです。
また、朝礼やミーティングなど、スタッフにはありとあらゆる形・場面で当法人の理念に触れて欲しいと考えており、RECOGはコミュニケーションツールとしてだけではなく理念浸透にも役立てることができる一挙両得の仕組みだと思いました。
「どんな想いの元で仕事をするのか」「こんな時どんな行動をとるべきか」、理念に触れる機会が増えることで全員が同じ方向を向いて仕事ができるようになり、そうすると自然に仲間意識も強まっていきます。
実際にRECOGを通して理念に触れる機会が多くなったことで、例えば現場でのOJTのなかで「何のために行動するのか」ということを以前よりも伝えやすくなりました。
RECOGを導入した当初は「1日1通はレターを送ろう」といった義務のような部分も少しありましたが、今ではすっかり馴染んでいます。
初瀬:RECOGを導入するにあたり、各院に2名ずつRECOGアンバサダーを作り、彼らを中心にRECOGについて発信していくという施策をとりました。
院によっては「1日〇通レターを書こう」といったルールを設け、より積極的に取り組んでいるところもあります。
RECOGの運用を開始してから感じた魅力は3つあります。
1つ目は、サンクスカードの「書く時間がない」「レターを送るまでのハードルが高い」という課題をクリアしているということ。
デジタル化したことで、スマホさえあればどこでも手軽にレターを送ることができるようになり、圧倒的に感謝の気持ちを形にしやすくなりました。
2つ目は社内の新たなコミュニケーションツールとしての機能が十分に備わっているということ。
今までは主にLINEを使っていましたが、RECOGには同等のチャット機能やグループ機能があることや、プライベートで利用するSNSと分けることでON/OFFをしっかりと区別できるというメリットがありました。
また、投稿フィードで情報の共有・伝達も簡単にできるようになりました。
3つ目は理念浸透が出来るということ。
称賛文化を社内に根付かせるために導入したRECOGですが、「何に対して」「どんな行動に対して」感謝の気持ちを伝えるのかという行動指針も一緒に意識することができるため、より理念浸透がしやすくなりました。
デジタルでこういった機能が備わっているものは、他にはなかなか無いと思います。
丹谷:なにか機会がなければ伝えられない、伝えきれないことというのは、実は沢山あると思います。
日々の業務のなかでは「あ、言い忘れた」ということも時折起こりますが、RECOGを使えば気持ちをすぐに伝えることができるので、そこを補う役割は十分に果たしてくれています。
私自身にも、「こんな目標がある」や「患者さんがこんなことを仰っていた」といった声が届くことがあり、今まで気付かなかった現場の情報を知ることができて面白いなと感じます。
また、RECOGではみんなが称賛し合う姿を全員が見ることができるので、例えば「あの院ではこんな風に頑張っているんだ、うちの院ももっと頑張ろう」という様な相乗効果も生まれています。
ひとつの院の中だけではなくグループ全体で情報共有ができるようになったことで、以前よりも横の繋がりが強まりました。
現状のままでも効果は実感していますが、幹部からより具体的な行動指針を落とし込んだ状態でそれをフィードバックするなど、使い方によってはさらに質を高めることも出来ると思うので、色々と考えていきたいですね。
初瀬:私はデスクにいることが多く、現場のスタッフが活躍する姿を実際に目にする機会はあまりありませんでした。
しかし、RECOGを導入してからは「この人はこんな活躍をしているんだ」「この人にはこんな良い面があるんだ」という今まで気付かなかった発見が沢山あります。
また、勤務形態によっては顔を合わせない人もいたり、他の院に勤務するメンバーもいたりするなかで、直接関わる機会が少なくてもメンバーの様子を知ることができています。
それとRECOGには自分のアイコンを設定することができますが、そのアイコンひとつで話題作りや興味を持つきっかけにもなっています。
特に新入職者の方とのコミュニケーションとして、例えば犬のアイコンだったら「ワンちゃん飼っているんですか?」という風な会話の糸口になりますよね。
話題の提供がしやすいので、進んでコミュニケーションを取ろうという気持ちにさせてくれます。
丹谷:承認・称賛することというのは、組織に対して非常に栄養を与えてくれます。
例え小さい単位でもひとつひとつに価値があり、それを数字化して表彰したりすることで大きな承認に繋がっていきます。
何のためなのか、誰のためなのか、そんな考えを持たずに淡々と業務をこなしている人がいたとして、些細なきっかけで「いつもありがとう」と称賛されることで自分の業務に対する意欲はそれまでと全く違うものになると思います。
また、デジタル化されていることで気軽に利用できたり、ゲーム感覚でたまったポイントを商品に交換できたりといったお楽しみ要素もあります。
承認・称賛のサイクルが上手く回っていけば、スタッフが自分で自分を認められるようになる。
ひとりひとりが「きっと自分ならできる」と思えるようになれば、その力が一体となってより大きな問題にチャレンジしていける。
そんな組織にしていきたい――。
その想いや文化を醸成していくうえで、RECOGはとても大切にしていきたいサービスだと感じています。